星が成長するしくみ

摘要

生まれて間もない星「原始星」は，まわりのガスを重力で引きよせ，原始星を取り巻く回転する円盤を形成する。円盤のガスが徐々に原始星に取りこまれることで，原始星が成長していくと考えられる。また，円盤のガスの一部は，「ジエツト」とよばれる高速の噴出流として，円盤の比較的中心部分から，円盤に垂直な方向に噴出している。円盤のガスは中心から遠ざかる方向の遠心カを受けるため，一定程度よりも内側に落ちることはむずかしいと予想される。そのため，何らかの方法で，ガスの回転を弱めないと原始星の成長ゃジエツトの発生はおこらないと考えられる。この作用に磁場が関係することが理論的に提唱されていた。