グリーン・クリーンイノベーションを支える実践科学リーダーの養成

摘要

世界が直面する重要課題と大学の役割現在、世界では地球温暖化、食料不足、感染症の蔓延など多くの問題を抱え、永続的に地球環境を持続しながら心身共に豊かな生活を送るという、人間生活の本質的な部分においても危機的な状況が迫っています。これは我々日本にとっても身近な問題として、日々強く実感していることです。東京農工大学では、「持続発展可能な社会の実現」に向けて標題解決とその実現を担う人材養成を基本理念として掲げており、よエ融合による低炭素・環境・食料分野において、特に高い軟膏・研究実績を有しています。その中でも、「食」に関する問題に着目してみると、全世界の食料の大部分は石油エネルギーを利用することによってつくり出され、現在少なくとも、50億人以上が生きるための食料生産は石油に依存しているのが現状です。これは、有限の地球上で高密度化社会が形成され、全人類約70傭人のための食料生産は自然農法では到底賄えないことを示しています。すなわち、人類が永続的に地球環境を持続しながら豊かな生活を送るためには、その生命の源である「食」に関する地球規模での究極的な課長引こ挑戦し、食の生産性やエネルギー依存形態を変革することが必須なのです。