第27回 すかがわ国際短編映画祭

摘要

今年で27回を迎える「すかがわ国際短編映画祭」は、コンペティションのない庶民的な映画祭として、この須賀川の市民にすっかり定着している。上映ホールでは、筆者の後ろの席で観ているおばさんたちが、けっこう難解な作品にも、素直に笑ったり驚いたりして、ひそひそ話が聞こえてくる。都会のシネコンでは上映中の私語は禁止だが、この映画祭では、気楽に映画を楽しんでいるようで、この雰囲気が「すかがわ映画祭」なのだと思う。早くも4年になる東日本大震災では、ここ須賀川も被害を受けて、市庁舎は今でも分散して仮住まいをしているが、街の復旧の方は進んでいる。