ヮー二ドインフォーカス198

摘要

自衛隊はこれまで多くの海外派遣を経験してきた。PKO派遣や国際緊急援助活動等、派遣形態はいろいろあった。そのなかのひとつとして、二〇〇九年より「海賊対処法」に基づき、アフリカニンプチ共和国へと、部隊を派遣している。一九八〇年代より続いた内乱により、ソマリア共和国は、完全に無政府状態となった。ソマリアの国土は、インド洋側へと突き出した〃アフリカの角"と呼ばれる部分に位置している。そのアフリカの角とシナイ半島に挟まれるアデン湾で海賊行為が頻発している。戦火に巻き込まれ、家や財産をなくした国民の一部が、手っ取り早く大金を手にできる海賊行為に手を染めたのだ。その多くが元漁師や海運関係者であると言われている。テロリストが活動資金欲しさに行なっている例もある。