都市型集積の最近の動向について: 東京都大田区を事例に

摘要

産業クラスター計画が日本各地で進むなど，産業集積による地域活性化への期待は大きい。一方で伝統的な産業集積地のパフォーマンスは，企業城下町型では特定大企業の業況次第で区々だが，産地型や都市型では総じて厳しい状況にあると伝えられる。都市型集積として代表的な大田区や東大阪市についても，集積規模の縮小が言われて久しい。本稿では，都市型集積の最近の状況について大田区を事例にみていく。大田区では集積規模の縮小が続く一方，最近では景況感が大きく改善している。