流体潤滑理論の21世紀最初の10年の進展

摘要

著者は，本誌45卷第12号（2000）の特集：「20世紀から21世紀に引き継がれるトライボロジー技術」の一解説記事として，流体潤滑理論の20世紀までの進展を概観し，21世紀に引き継がれる今後の課題として（1）キヤビテーション境界条件，（2）すべり場の弾性流体潤滑（EHL,elastohydrodynamic lubrication）,（3）表面粗さの影響，（4）薄膜潤滑の4課題を挙げた.また，本誌49卷4号（2004）のEHL特集号の一記事「EHL理論の現状と展望」でも今後の課題について上記の4課題に触れた.