「革新的構造材料を用いた新構造システム建築物研究開発」の目指したものその1建築構造用超高強度鋼の現状と今後の展望

摘要

2004年度から5カ年にわたって「革新的構造材料を用いた新構造システム建築物研究開発」の府省連携ナショナルプロ ジェクトが行われた。本プロジェクトは、減災·防災、事業継続性が可能な都市インフラの構築を目的とし、新たに開発さ れた超高強度鋼と構造システムによって、超耐震性能（震度7弾性構造)を持つ建築物を実現させ、材料•設計•製作•加工· 接合、施工·エンジニアリングなど鋼構造に関わる広範な技術それぞれに、イノベーションの方向性を示し新しい展開を促した。今年度の特集「鋼構造のこれから一枝術革新を展望する」の中で、ここでの開発意図と成果、さらに今後の展望を連 載で紹介する。