布地質感および購買者の感性に適応した画像·映像制作方法

摘要

布地(特に繊維)に関わる研究は，繊維が産業や経済の中心にあった時代から盛んに行われ，多くの成果をあげてきた.特に，川端ら[1]による，布地の力学特性と風合いに関する研究は商品開発に結びつく成果をあげており，その後も布地の物理量と心理量に注目した学術研究や産業における開発が続けられている[2][3].しかし，“布地の質感”という視覚と触覚が複合的に関与する知覚を視覚情報[4]で認知し易く表現するという立場の研究は少ないため，以降では結果的に筆者の研究紹介となっているが，布地の質感知覚に重点をおいた研究のひとつという観点から読んで頂き，少しでもご興味を持って頂けたら幸甚である.