「亜臨界·超臨界流体を用いる炭素繊維強化プラスチックのリサイクル」

摘要

CFRPの需要は年々増加の傾向にある.一方，現状ではCFRPの使用量の増大は埋め立てする廃棄物量の増大に直結するために，リサイクル技術の開発は重要である.今後，実用化に向けた更なる研究開発が必要である.今回紹介した技術では，亜臨界·超臨界流体といった高温高圧の流体中でCFRPのような固体廃棄物を取り扱うので連続処理は難しく，いかに効率的に処理するか，全体プロセスの検討が今後の課題である.また回収した炭素繊維をどのような用途に利用するのかという点もまだ明確ではなく， CFRPのリサイクルプロセスの全体像を早急に決定する必要がある.今後もCFRPのリサイクル技術の実用化を見据えて，基盤となる要素技術の研究開発を進めていく予定である.