京都工芸繊維大学美術工芸資料館収蔵品における染織品の位置一収集状況からー

摘要

前報では，当館の染織品の収集状況の推移を報告したここでは，当館の染織品と他の収集品との収集状況の相違について検討する.分析には当館の資料管理のデータベースI.B_MUSEUM (2017年4现在）を利用した.当学の全身校の一つの京都高等工芸学校は当初色染科•機織科•図案科の三学科で，染織品は重要な位置を占めていたと考えられる.収集品は24の分野，受入数は約5.7千件，約48千点に及ぶ.100件以上の多数を数える収集品は，版両•ポスターの1,000件余，染織の800余件など10の分野に及ぶ.ここでは主にそれらの分野の収集品の旧制学校時代（1902年〜1948年）と新制大学時代（1949年〜2017年）での受入件数ゃ受入金額などの傾向について染織分野と比較しながら整理した結果を報告する.