古代山陰道と山陰道: 古代から未来へ 土木考古学

摘要

現在、鳥取～山口県を結ぶ約380kmの山陰道の建設が、全線開通を目指して行われている。この区間は、出雲地方をはじめ、古く大陸のゲートといわれ栄えてきた。その繁栄は、山陰各地で発掘される遺跡からも推察される。鳥取市青谷の低平地を通過する山陰道の建設サイトに保存状態が大変良い道路遺構•駅路が発掘されたことから、ここでは、図1の古代の官道である古代山陰道と現代の高規格道路山陰道について述べる。