支部特別企画

摘要

大会初日の10時より岡山大学創立五十周年記念館金光ホールにて、大会テーマである「地域とともに確かな未来を築く」ためのメッセージを伝える支部特別企画として「地域の安全•安心に向けた新たなる第一歩～広島土砂災害を教訓に～」と題した報告会およびパネルディスカッションが実施された。まず全国大会実行委員会副委員長の岡山大学前野詩朗氏の挨拶で始まり、次に国土交通省中国地方整備局河川部長渡邊泰也氏による「2014年広島土砂災害の概要と中国地方整備局の取り組み」についての報告があり、引き続き広島土砂災害の報告書をまとめたメンバーを中心にして、それぞれのテーマに基づくパネルディスカツションが行われた。登壇者と討論のテーマは次のとおり：「災害をもたらした豪雨の特徴と今後の課題」広島工業大学田中健路氏、「警戒区域指定及び雨量に基づいた警戒•避難システムの検証と課題」広島大学土田孝氏、「過去の土砂災害との比較と豪雨に対応した新たな雨量指標」呉工業高等専門学校森脇武夫氏、「都市計画の観点から見た2014年広島災害」広島大学藤原章正氏、「土砂災害の災害履歴の調査技術と防災対策への適用可能性」山口大学鈴木素之氏。最後に土田孝氏の座長による70名の来場者を交えた活発な討議を実施して閉幕した。