仕事と家庭の双方で役割が高まる30代多様な希望を追求できる働き方が、個人にも企業にも必要だ

摘要

30代は昇進や家族形成など、キャリアや人生における大切なイべントが集中する飛躍の時期である。多方面で重要な役割を求められるが故に、葛藤が生じゃすい時期とも言える。今日の働き方は、30代の仕事や人生への希望とフィットしたものになり得ているのだろうか。本稿では、正社員として働く30代に着目し、この世代が直面する働きづらさの背景と克服に向けた課題を考えていく。なお、以下で断りがない場合、データは全国約5万人の就業実態を追跡調査しているリクルートヮークス研究所「全国就業実態パネル調查2020」による。また、年齢別の比較は20～59歳の正社員を対象としている。