百間川の治水施設群: 津田永忠の意思を継いで300年

摘要

川幅一杯に広がつた旭川の濁流が、石積みの復元工事が完了したばかりの一ノ荒手を越えて、すさまじい勢いで百間川に流れ込hでいる(写真1)。百問川は、岡山城下を洪水の被害から守るために江戸時代に築造された放水路で、2018 (平成30)年7月豪雨でもその効果を発揮した。本稿では、選奨土木遺産に認定された、旭川との分流部から児島湾に至るまでの百間川の一連の治水システムを紹介しょう。