AIと社会(3)—学習と記憶の汎化

摘要

先日（2019年10月）ローカルTVで，惣菜が「売り」の地元コンビニが量り売りの惣菜の会計を支援するAI (Artificial Intelligence：人工知能）システムを京都の計量機メーカーと共同開発し設置した，というニュースがあった.このシステムは,ディジタル秤の台座に乗せた惣菜の種類をカメラで認識し，登録されている単価と重量から計算した価格などを記載したバーコードラベルを出力する.量り売り惣菜は毎日30〜40種類あり，種類ごとに単価が異なる.レジ担当者は，毎日変わる惣菜の種類と単価を覚える必要があり，熟練担当者でないとなかなか務まらなかったそうだ.