J.B.フィッシャー・フォン・エルラッハの空間構成の研究: 教会堂建築における十字形平面，及び十字形と楕円形の組み合わせ平面モチーフの分析

摘要

以上の分析から模式図化した基本モチーフ形態を取り出し、時代rnを追ってその変化を示したのが-覧図〔図38〕である。ここで範例rnとなった他の作品の模式図も加え、関連のモチーフの全体像を明らrnかにしたい。その構成と関係性については以下の事が指摘し得るでrnあろう。rn1）縦長ギリシャ十字形：コレーギエン教会堂（Ⅰ）において、rn縦長ギリシャ十字形平面の周囲に4小楕円形を配置した十字形平rn面構成が出現する。これは1635年建立されたルメルシェのパリのrnソルポンヌ大学教会堂〔A〕の平面を範例にし、比例を変えたものrnである。計画案はAB2種（Ⅰ'）（Ⅰ"）あり、B実は実施されなrnかったが、祭壇背後を伸ばす意図があったことが示されている。