日本古典作庭書にみる石組の寸法記述に関する研究「三尊石組」の寸法規定を例に

摘要

本論文では、作庭書の記述から石組に関する内容を取り上げ考察rnした。作庭書に登場する「庭石名称」は、中世に成立した『嵯峨流rn庭古法秘伝之書』や『山水並野形図』の内容が、少数ではあるが、rn近世の作庭書にも継承され、中でも「三尊石」の名称は、『作庭記』rnの「三尊仏の石」に遡る古いもので、以降の作庭書にもほぼ共通してrnみられることから、築庭の重要な要素の一つと捉えられてきた。