国立近現代建築資料館を国立建築博物館に: ネットワークでつなぐ新しい博物館のかたち建築歴史•意匠編

摘要

国(文化庁)は、国立近現代建筑資料館を、平成25年5月に開館した。本協議会では、同館を発展させて国立建築博物館を設けるべきとの提案を行う。同時に、これからつくるべき新しい建築博物館のあるべき姿を議論したい。本研究協議会においては、最初に国立近現資料館におけるこれまでの活動を紹介してもらう。同館では、収集、展示、研究教育活動に加えて、有識者による今後の在り方に関する懇談会を設けて、今後の在り方に関しての意見をまとめている。次に、本会においてこれまで取り組まれてきた建築博物館にかかわる活動について振り返る。本会ではあるべき建築博物館の姿について提言をまとめると同時に、自ら建築博物館をして活動を行っている。さらに、これから必要とされる建築博物館の参考とするために、フランスを例に、建築博物館の成立の経緯や役割、活動等について紹介する。先進諸国の建築博物館は、一定の歴史を有しているので、時代による活動の展開や変遷についても注目したい。