沖縄と済州島における伝統民家の内部空間構成の比較

摘要

沖縄諸島と済州島は地理的に日本と韓国の最南端に位置し、両国の本土とは異なった文化を持つ。両島は両国からみても住まいの原点を探るためには非常に重要な地域である。 沖縄と済州島のすまいを理解するためには、それぞれの地域の風習や文化、気候と風土の特徴を分かる必要がある。沖縄と済州島に関する研究は多方面から行われているが、両島の住まいに関する比較研究は見当たらない。前回の両島における外部空間構成の研究に引き続き、今回は内部空間構成について明らかにする。このように沖縄と済州島のすまいの性格を比較しながら類似点と相違点を追及することによってその特徴を明らかにすることが本研究の目的である。