J. Sandtner のミュンヘン・モデルの街区構成に関する考察近世ドイツにおける都市共同体の形成に関する研究（その10）

摘要

本研究は、1489 年に制定されたドイツ・ミュンヘンにrnおける建築条令註1）（Der stat München pau-sätz und ordnungrnde a. 1489）に関する一考察である。筆者はこれまでに条rn令の読解を通して16 世紀のミュンヘンにおける建物の一rn般的モデルの考察、街並みの形成過程及び条令が有したrn意義や役割を論じてきた。また、バイエルン国立博物館rnには1570 年に制作されたミュンヘンの木製都市模型（以rn下、ミュンヘン・モデル）のオリジナルが展示されていrnる。そこで、筆者はミュンヘン・モデルを用いて、ミュrnンヘンの建築条令(1489)と街並みに関して論じた註2）。そrnの中で条令内容と市域の建設年代による屋根形状の関連rn性について明らかにしたが、街区構成の考察までは踏みrn込むことができなかった。しかし、この度、同博物館かrnらミュンヘン・モデルを真上から撮影した高精細画像デrnータを入手することができた。