サービス付き高齢者向け住宅の居室設備に関する研究: 入居者の生活行動からみる居室設備の必要性と課題

摘要

サービス付き高齢者向け住宅（以下、サ高住）とは、rn2011 年10 月に国土交通省・厚生労働省の共同所轄によりrn制度化された高齢者住宅の登録制度である。高齢社会がrn加速する中、日常生活や介護に不安を抱く高齢の単身者rnや夫婦のみの世帯の増加に対応した高齢者住宅の必要性rnが高まっている。サ高住の入居者は利用する介護サービrnスを自らの意思で選ぶことが出来るため、暮らしの自由rn度が高く、自立から要介護度5 の高齢者まで入居しているrnことが特徴である。居住者の生活は個人で大きく異なるrnが、高齢者住まい法の登録基準によってサ高住の居室にrnは台所・便所・収納・洗面・浴室の設置が義務付けられrnている。本研究は、①サ高住の居室設備に着目し、居室rn設備完備型（居住部に便所、洗面、浴室、台所、収納をrn設置）のサ高住と居室設備不完備型（居住部に便所、洗rn面、収納のみを設置）のサ高住をハード面・ソフト面かrnら比較分析し両者の違いを明らかにし、②入居者の居室rn設備の利用頻度を調査することにより、高齢者住まい法rnの登録要件となっている居室設備5 点（台所・便所・収rn納・洗面・浴室）の利用実態を分析することを目的としrnている。