首都圈第一世代新系列車両のあゆみ第1回901系の登場

摘要

1987(昭和62)年4月1日の国鉄分割民営化時に継承された国鉄型車両は、通勤型·近郊型の用途別に分類された103·113·403系などが首都圈管内の在来各線で運転されていた。これらの車両は経年による老朽化が著しく、車内設備の陳腐化や重量のある鋼製車体構造の維持管理等保守費用がかさみ、運営上マイナス要素が山積した状態であった。そして、この車両代替策として軽量ステンレス車体の導入や、コスト低減を図った界磁添加励磁制御方式で開発された通勤勅型205系·近郊型211系が、JR移行後も継続して増備がつづけられていた。