東北·日本海縦貫·北海道の荷物列車

摘要

国鉄荷物輸送（手荷物·小荷物の合計）の末期の国鉄荷物輸送の状況については本誌Vol.77で説明したが簡単に再掲しておく。1970年代までの国鉄荷物輸送は明治時代以来変わらぬ駅受付·引渡し方式、そして鉄道のみによる輸送網が基本であった。荷物取扱駅の集約とトラック代行輸送が進hでいた大都市圏を除けば、おおむね全国の有人旅客駅すべてで荷物を扱っていた。そして国鉄荷物はあくまで列車だけによつて運ばれていた。本線の荷物車と支線の荷物車の間には綿密な継送ルート（継送図表）が設けられており、これに基づき駅の荷物係員と荷物車に乗務した荷物車掌が荷物を整理、中継駅では積替作業を行う。小さな駅のホームでも毎日何回も荷物車との間の積込·取卸が行われていた。