汽樂噺

摘要

やれやれ出られると思つていたらゴーグルと鉄棒、ノズルのついたエアホースが渡され、首に卷いたタオルで口と鼻を覆うようにいわれました。世にいうチューブ突きをするのです。大煙管の方がエアの通りはよいだろうと思って大煙管にノズルを突っ込hでエアを噴出させてみたら大量の煤が意外にも逆流して私の顔目指して襲ってきました。タオルで口を覆う程度では容赦なく煤が鼻に舞い込hできます。今度は人間の燻製ができちまいます。それにしても、これほど過酷な労働を強いられるのが蒸気機関車か、昨日まで無邪気に蒸気機関車を追いかけていた自分がちょいとばかり恥ずかしい心持ちになり、一日も早い近代化の必要性を実感したものです。この日I子ちゃhのお店ではかき水と牛乳のブレンドをたてつづけに3杯飲みました。