太平洋石炭販売輸送臨港線ラストラン

摘要

「太平洋石炭販売輸送臨港線、運休·廃止へ」。平成も終わりに近づレ、た2019（平成31）年冬、時代の節目を感じさせるかのようなニュース力5報じられた。昭和時代には各地で運行された石炭列車も時代の流れとともに姿を消し、いまや風前の灯火に。近年、国内における石炭列車の運行例としては、北海道釧路市の春採〜知人間（太平洋石炭販売輸送臨港線）のほか、首都圏の扇町〜三ケ尻間（JR〜秩父鉄道）に残るのみとなっていたが、石炭輸送専用の鉄道として全国唯一の存在であった前者は、いよいよ94年という長い歴史に幕を降ろすこととなった。