Show & News Digest

摘要

イーソルは，T－Kernelを中心とするセミナを開催した．東京大学教授でT－Engineフォーラム会長の坂村 健氏による基調講演「進化するT－Kernel 2．0」では，近年は組み込み機器への要求が変化しネットワーク，GUlなどのミドルウエア装備が当たり前になったと述べた．組み込み機器を実現する二つの方法として，LinuxやWindowsに組み込み特有の機能を付けるか，T－KerneIなどのリアルタイムOSにネットワーク，GUI機能を追加する方法がある．組み込み機器はリアルタイム性，高信頼性，長時間稽働性などの要求を満たす必要がある．組み込み技術者の不足により，IT技術者の転用が簡単だからという理由でLinuxを採用するという現場が多いが，結果として消費電力やリソース消費量などで満足できない場合が多い．例えばディジタル・サイネージをパソコンではなく組み込み向けCPUで作れば1／10の消費電力で済むという．