cm級衛星測位みちびきの世界

摘要

GPSでの測位誤差の主な要因には，マルチパスや捕捉衛星数不足による誤差と，電離圏による誤差があります.マルチパスは，仰角の低い衛星からの測位信号がビルなどに反射して「衛星から受信者までの距離が実際よりも遠い」と計測されることにより発生する誤差です.図1に示すような髙仰角特性を持つ準天頂衛星（以降，QZS)を利用することで，誤差が改善されます.