Twitterアカウントを凍結されて気付いたジレンマ: 守るべき表現の自由と不正対策との狭間で

摘要

筆者が2007年4月から12年以上も利用しているTwitterアカウントが2019年6月1日夕刻，突然凍結された.特にメールなどによる連絡はなく，外出中にTwitterアプリのフォロー数，フォロワー数がゼロとなつてタイムラインが更新されず投稿できない状況が続いた.Yahoo! JAPANの提供するTwitter検索で自分のアカウントが凍結されていると騒ぎになっていることを知って慌ててPCのブラウザからTwitterにアクセスしたところ，アカウントが凍結されている旨について表示されて，異議申し立てを行うWebフォームに誘導された.ここで特にアカウントを凍結される心当たりがない旨を記入して送信したところ，自動応答で異議申し立てを受け付けた旨についてメールがきた.翌6月2日午前，筆者のアカウントが凍結されたことを心配していた友人から，アカウントが復活しているのではないかとFacebookに書き込みがあり，確かにタイムラインが再び更新されるようになり，0となっていたフォロワー数も数時間で回復した.Twitterから英文で短いメールがあり，スパムアカウントの判定アルゴリズムが誤動作して，誤ってアカウントを凍結してしまった旨について連絡があった.手短なメールはスパム判定アルゴリズムの誤動作で，利用者からの通報に基づく凍結ではない旨だけ簡潔に記載されていた.機械的な英文メールのみで日本語による説明はなかった.