情報処理学会システムソフトウェアとオペレーティング•システム研究会(OS)

摘要

第130回システムソフトウェアとオペレーティング•システム研究会(以下，OS研究会と記す)の研究発表会は初日と2日目に開催され，計24件の講演が行われた.総勢81名の方に参加していただき，盛況のうちに幕を閉じることができた.OS研究会では，従来からターゲットとしてきた研究領域に限らず，現代社会を支えているITインフラストラクチャにおける広い意味でのシステムソフトウェアに関する情報交換•議論の場を提供したいと考えている.今回の研究発表会では，信頼性とセキュリティ，ファイルシステムとストレージ，データべースシステム，通信とデータ処理，マルチコア•メニーコア，OS構成法といった，システムソフトウェアとOSに関連する幅広い話題について活発な議論がなされた.特に高性能計算やデータベースなど境界領域における講演が増えたことは，SWoPPならではと言える.さらに今後の試みとして，11月のコンピュータシステムシンポジウムではWebDB Forumとの同時開催を予定している.他領域の研究者と積極的に交流することで，新たなシステムソフトウェア研究の展開を狙っている.