IFIP TC3カンファレンス2015の参加報告：自国の代表の立場でカンファレンスに参加することの意味とは？

摘要

「2020年以降のカンファレンスの開催地，どうしようかと思って.日本はどう？」.会議初日，午前のティーブレイクに向かう廊下を早足で歩きながら，座長のSindre Rosvikは唐突に話を振ってきた.今年(2015年)の7月初旬，リトアニアのヴィリニュスで開催されたIFIP TC3カンファレンス会期後の，TC3定例会議の合間のことであった.昨年度よりTC3の日本代表を仰せつかり，毎年1回開催の定例会議に参加し，今年で2年目を迎える.この役を引き受けてから，時折日本でのTC3カンファレンス開催に思いをめぐらすことはあった.だが研究者として足場を固めることに精一杯の現在の私に，そのような役目をいますぐ引き受ける力があるとは少しも思えなかった.