8Kスーパ一ハイビジョン放送実現に 向けたMMT対応受信機一進む受信機の開発一

摘要

2016年8月，8Kスーパーハイビジョン（以下 SHV)放送の試験放送がBS17chにて開始された. SHV放送では，現行ハイビジョン放送の16倍に あたる超高精細映像と，22.2マルチチャンネルに よる立体音響の組合せにより，これまでにない圧 倒的な超臨場感の再現が可能となっている.また 放送•通信融合の実現を容易にするため，多重化 方式としてIP Networkとの親和性が高いMMT (MPEG Media Transport)方式や，データ放送方 式にHTML5 (HyperText Markup Language 5) が採用されたことで，視聴者の多様化するニー ズに 応える新たな放送サ一ビスの登場も期待されている. これらの機能を実現するため，SHV放送が用いる 放送方式では，従来の放送方式から主要な技術要素 が変更/改良された構成となっている.筆者らは， SHV試験放送に対応した受信機（以下，MMT対 応受信機）を開発し，SHV放送を支える主要な技 術要素についての検証を行ったので報告する.