匿名加工•再識別コンテスト: 世界唯ーの対戦型データ匿名加工コンテストPWS Cup

摘要

匿名加工情報の作成方法は，個人情報保護委員会 が作成したガイドラインで示されたものでは十分ではな い.データの性質と使用目的に応じて，技術者が複数 の匿名加工手法と安全性指標を組み合わせて作成する 必要がある.本来ならば，データの用途に沿ったシナ リオで匿名加工を行い，評価することが望ましい.し かし，その加工方法の多様さから，データの有用性と 安全性を統一的な基準で計測することは困難であった.このような課題に対して，本会コンピュータセキュリティ研究会（CSEC)は，産学が共同してプラ イバシ保護技術の研究開発を活性化し，議論する 場として，プライバシーワークショップ（PWS)を 2015年から開催している.その中でも匿名加工技 術の発展のために，毎年行われているのが，匿名)加 工•再識別コンテスト：PWS Cupである.匿名加 工と再識別を両方行う対戦型のコンテストとして， 現時点では世界でも唯一の試みである.