グリーンサイエンス21便り

摘要

遺伝子は四種類の塩基が鎖のようにつながっている。それが時々変化する"突然変異"という不安定な性質によって多くの生物種が生まれ、また絶滅や進化が起こり、地球上では莫大な種類の生物が存在し多様性が維持されている。この遺伝子の不安定な性質は、写真の四葉のクローバーのような変異体で観察できる。一方、残念ながらヒトのがん細胞も遺伝子の変異によって引き起こされる。ヒトの体の中には数多くの細胞が共同生活をしているが、それらの細胞の中で遺伝子の変異が時々起こっている。遺伝子変異した細胞は死滅するか又は変異部分が修復されて元の細胞に戻る場合もあるが、変異のタイプによっては時にがん細胞として生き残る。最近では、日本人の半数がこのがんを患う状況になってきた。