廢棄物業界のM&A 第6回：M&Aの進め方(5)統合段階

摘要

前回（第5回）では、売り手と買い手が最終的な契約を締結して、クロージングを迎えたところまでお話しました。M&Aもこれにて無事終了…いえ、全然終わりじゃありません？？？むしろM&Aの真価が問われるのは、ここからなのです！今回は、M&Aの手続きの最後として、クロージング以降の話をします。クロージングとは、「閉じること」、「終わること」という意味であり、実際、契約締結まで終了しているので、普通に考えればクロージングをもってM&Aは終了です。もちろん、売り手にとっては終わりです。しかし、買い手にとっては、ここからが本番です。大金を出してやっとの思いで手に入れた会社を、自社の経営に活用していかねばなりません。こうしたクロージング以降に、買い手が、売り手会社を自社の経営に統合していくプロセスを、クロージングの後という意味で、ポスト•クロージング(略して、「ポスクロ」と言ったりもします。）とか、ポスト•クロージング•インテグレーション（=統合）の英語の頭文字をとって、PCI(Post Closing Integration)などと呼んでいます。