電磁波吸収ロックウール天井板施工による5GHz帯及び2.4GHz帯無線LAN伝送特性の改善

摘要

本論文では室内反射環境を自在に変化できる広さ5m×5.3m の実験室において，遅延の広がりがrn大きいマルチパス環境を構築し，IEEE801.11aに準拠した5GHz帯無線LAN機器，及びIEEE801.11bに準rn拠した2.4GHz 帯無線LAN機器を用いてデータ伝送実験を実施した．その結果，遅延スプレッドが200ns程rn度の高反射環境下ではデータレートが低下してしまう一方で電磁波吸収天井板を施工して環境を改善することにrnよってデータレートが向上することが分かった．また，実験を通じて，遅延スプレッドとデータレートの関係をrn定量的に明らかにし，遅延スプレッドを100ns以内に抑圧できれば，効果として十分なことを示した．