疾病別にみた年齢階級別疾病統計(5): 主な循環器系疾患の年齢階級別疾病統計(その1) (高血圧性疾患•心疾患•脳血管疾患の入院医療費の内訳)

摘要

分布•相関編は、長瀬恒蔵氏の「傷病統計論」(1935年、昭和10年発刊)の跡を追って、目次を現代版に置き換えながら、稿を重ねることとしており、4月号から連載を再開している。疾病別の年齢階級別疾病統計とその周辺状況として、今回は、循環器系疾患を対象とし、とくに死因で2位の心疾患と3位の脳血管疾患(平成25年は4位）と、外来患者数の多い高血圧性疾患を対象とする。がんで調べたように、全国の年齢階級別に、疾病予防の指標ともなる発生統計(罹患数、死亡数、初診者数、新規入院件数等)、必要な医療資源の指標ともなる状態統計(在院患者数、通院者数、医療費の内訳等)を見ていく。