七尾フィッシャーマンズ・ワーフ「能登食祭市場」: 第三セクターの成功事例

摘要

七尾港は、石川県の能登半島の中心部に位置する天然の良港であり、古くから日本海沿岸航路の寄港地、大陸との交易基地として繁栄してきた港である。明治32年に開港場となり、昭和26年には、重要港湾の指定を受け、海上輸送基地、木材流通基地として港勢を伸ばしてきた。また、近年においては平成7年に火力発電所が稼動し、平成17年には国内初のLPG国家備蓄基地が完成し、エネルギー基地港としての機能拡充が進められている。現在は、大型船舶に対応する大水深岸壁（大田地区）と災害時の緊急物資輸送に対応できる耐震岸壁（矢田新地区）の整備が平成19年度の暫定供用に向けて進められている。