要(かなめ)の港・三国港: 三国港突堤は港のシンボル

摘要

三国の地名と三国湊の名が文献に初見されるのは、今から1200年以上前のことです。「日本書紀」には、継体天皇の根拠地が、「三国の坂中井(みくにのさかない)」と記されており、「坂中井」を現在の坂井地域(坂井巿・あわら市)一円に比定すれば、「三国の坂中井」とある三国は、さらにその坂井地域よりも大きな範囲が想定されます。また、ミクニのミは、御国(みくに)という尊敬の接頭語であるとも考えられています。九頭竜川は、福井•岐阜の県境付近に源を発し、途中、中小の河川を合流し、福井平野を貫いて、日本海に到達する大河川で、三国港は、その要(かなめ)となる河口に位置します。