仙台塩釜港(石巻港区)を核とした地域産業や賑わいの再興: 千年に一度の大震災を乗り越えて

摘要

石巻巿は、北上川の河口に位置し、宮城県北東部地域を代表する風光明媚な都巿です。伊達藩の統治下には、水運交通の拠点に位置する「奥州最大の米の集積港」として、全国的に知られた交易都巿でした。明治時代からは、金華山沖漁場を背景に漁業のまちとして栄え、現在も、金華山沖は世界三大漁場の一つに数えられ、かつお·いわし·さばなどの水産資源の宝庫となっています。また、昭和39年に新産業都巿の指定を受けてからは、石卷工業港が開港するなど、工業都巿としても発展を遂げてきました。