海上工事における観測施工（ケーソン据付の無人化施工）

摘要

港湾における防波堤築造工事では，大型ケーソンを据 付ける際に，浮上させたケーソン上に10人程度の作業員 が搭乗し，数台の引寄せウインチの操作により所定の位 置に誘導するとともに，各隔室の水位を監視しながら複 数台のポンプにより注水し，ケーソンの据付を行なって いる。しかしケーソン上には，ケーソン位置決め用のワ イヤや注排水ポンプなどの装置が輻輳して設置されてお り，作業性が悪いことに加え，波の影響などでワイヤに 過度のテンションが加わることにより，ワイヤが破断し て飛来した場合，ケーソン上で作業中の人間に接触する 危険性がある.