摩擦杭工法への期待

摘要

昨今，支持層に頼らない基礎工法が進展し，摩擦杭工 法が見直されている。1950年頃から急速に発展してきた 杭工法は支持杭工法を指していて，摩擦杭工法は過去の 工法と思われている感がある。 1952年制定の日本建築学会の建築基礎構造設計規準で は，基礎は原則として「良質地盤で支持することとし鉛 直支持力の確保と建物の不同沈下発生の防止」にあった。 一方，土木構造物においては，1964年に「道路橋下部構 造設計指針・くい基礎の設計編」が初めて刊行された。