埋立部と桟橋部を接続する鋼管矢板井筒護岸の設計

摘要

羽田空港D滑走路の埋立部と桟橋部とをつなぐ埋立／桟橋接続部（以下，接続部）の護岸は，超軟弱粘性土が厚く堆積した大水深（約18m）の海域に，海面からの護岸高さ約13mという超高盛土の護岸構造である。この接続部護岸の設計においては，埋立部の圧密沈下に伴って発生する地盤の側方移動を抑制することが最重要課題であったことから，高耐力継手を用いた鋼管矢板井筒基礎による護岸構造（以下，鋼管矢板井筒護岸）を採用した（写真－1）。