深礎杭における富士火山溶岩下層からの多量湧水対策

摘要

新東名高速道路御殿場ジャンクション（以下「新東名」「JCT」と略す）周辺は富士火山などから構成された火山性の地層構造であり，砕屑物や溶岩などの互層構造になっている。新東名高速道路新駒門東第二高架橋他3橋（下部工）工事は，御殿場JCTから東京側に高架橋を延伸する工事であり，深礎杭やべノト杭を施工している。今回，深礎杭の施工では掘削途中で多量の湧水が発生したことから工事の一時中止を余儀なくされたが，止水対策を実施することで解決に至った。本稿では，この施工事例について報告を行う。