大規模仮設ェ等における安全性向上に向けた検討

摘要

近年，大型の港湾施設の整備や施工条件の厳しい環境 下での施設整備，既存施設の改修や高機能化など，港湾 施設の整備が複雑化している。これに伴い，施工時に複 雑な施工手順や大規模な仮設エ等が採り入れられるケー スが増加している。このようなケースでは，既存の基 準•手引き類がそのまま適用できない場合も多く，設計 者•施工者の経験等に基づく一つ一つの判断が必要とな り，その結果，その判断が事業全体に大きな影響を与え ることとなる。その際，過去の知見を最大限活用し，安 全で経済的な設計•施工•施工管理を行うことは当然で あるが，一方で不測の事態は常に起こる可能性があり， ヒューマンエラーの可能性もあるとの認識のもと，施工 時の安全性を十分に担保することが重要な課題となる。