オールケーシング併用場所打ち鋼管コンクリート杭における鋼管の高止まり

摘要

本稿では，住宅の基礎杭として採用された場所打ち鋼管コンクリート杭のコンクリート打込み中に発生した鋼管の高止まりの発生状況と，その原因および対策について報告する。【杭仕様】杭径Φ1.8m，拡底径Φ03.9m,杭頭深度GL-5.0m,杭先端深度GL-18.0m,杭長13.0m,杭頭部は長さ5.0mの内面突起付き鋼管(以下，鋼管という)を使用【工法名】オールケーシング併用アースドリル式拡底杭(new ACE)工法およぴKCTB場所打ち鋼管コンクリート杭工法【地盤条件】表層から2mが埋土層，深さ4.5mまでがローム層，深さ10m付近までが砂礫層，層厚3 m程度の粘性土と砂層の互層があり，深さ25m付近までN値50以上のシルト質細砂層で構成されている。