交通結節点としての機能を持つターミナル駅近傍の超高層建物の構造計画と地下施工

摘要

100年に一度ともいわれる渋谷駅周辺の再開発。そのうち，渋谷フクラスは旧東急プラザ渋谷跡地とその周辺地域の大規模再開発プロジェクトである。地上階の建物の主要用途は店舗•オフィスであるが，地下階において渋谷駅西口地下駐車場や地域荷捌き施設と接続し，1階では建物を南北に貫通するバスターミナルと東西を繋ぐ公共通路を，2階では渋谷駅側から国道246号線側へ抜ける連絡デッキを配置しており，渋谷駅西口地域の交通や歩行者動線の中心の役割を担つている。その中心位置に建物の縦の動線となる「アーバン•コア」を配置することで，立体的な街の回遊性を向上させている（写真-1,図-1)。