東名高速道路鮎沢地区土石流災害対策

摘要

平成22年9月8日の台風9号の影響に伴う異常降雨により，東名高速道路（上り線）大井松田IC〜御殿場IC間の北畑トンネル西坑口脇渓流において，土石流による約3,200m~3の土砂流出が発生した。流出土砂の大半が本線外に設置された既設のL型スリットダムにより補足され，本線内への巨礫•倒木の流入をくい止められたことにより，本線上への被害は細粒土砂堆積のみの最小限にとどまった。本渓流では平成10年8月にも同様に土石流発生による通行止めが発生していたため，その後の渓流調査により必要な土砂堆積量を算出し，平成13年度には対策工が設計され，平成17年度にL型スリツトダムが設置されていたものである。