日本自動車研究所 水素・燃料電池自動車安全性評価耐爆火災試験設備の紹介

摘要

地球温暖化の原因となる二酸化炭素の大幅な削減こ寄与し，有害な排気ガスを出さない自動車として燃料電池自動車が注目され，実用化開発が進められてきた。日本では，欧米に先駆け新型自動車型式認定を2005年に取得，普及への第一歩が踏み出された。燃料電池自動車の普及のためには，技術開発とともに安全に係る基準，規格の策定，整備を早急に進める必要があり，その裏付けとなるデータを得るための試験設備，装置も必要となる。本稿では，これら目的達成のため敷設された水素・燃料電池自動車安全性評価耐爆火災試験設備の導入背景と試験設備・装置の概要について紹介する。