2013年鉄鋼生産技術の歩み

摘要

2012年末に政権が交代し安倍政権が発足した。2013年は新たな変化への期待感の中でのスタートとなったが、アベノミクスと呼ばれる「金融政策」、「財政政策」、「成長戦略」からなる経済政策が示され、年初から大胆な金融緩和、補正予算による緊急経済対策が講じられた。この結果、円高が解消し株価も上昇して、我が国の経済情勢は大きく好転した。更に、実質GDP成長率は年を通じてプラスを維持し、物価上昇率の向上、完全失業率の改善が進み、実体経済への効果が確認されるようになった。ただし、2011年に発生した東日本大震災および原発事故からの復興は、未だ緒に就いた感が否めず、引き続き復興•復旧対策を確実に進めていくことの重要性が再認識された。