下水汚泥由来肥料を施用して栽培したトマトやイチゴの食味

摘要

野菜や稲などの作物の収穫量について、下水汚泥由来肥料と化学肥料を用いた場合の差異を検討する試験はこれまでに多く実施されており、下水汚泥由来肥料を用いた方が収穫量の多い例もみられます。しかし、食味への影響の差異を比較した試験例は極めて少なく、ミニトマトの食味を246名のモニターによる官能テストで比較し、74%が下水汚泥由来肥料施用のミニトマト方がおいしいとの回答した例や、抑制栽培アールスメロンを用いて果実成分を比較したところ、融合下水汚泥コンポスト施用区の糖度(ブリックス値)が高かった例などに限られます。